外壁塗装
紫外線・雨・潮風・排気ガスなどを毎日浴びている外壁。
そのような有害なものから外壁を守るために保護として塗料が塗布されていることがほとんどです。
しかし塗料は永久に劣化しないものではありません。年々劣化していくものです。
塗料が劣化し保護性が衰えてくると外壁材自体が劣化していきます。
外壁材を長持ちさせるためにも劣化が見られる場合は塗り替えを行いましょう。
このページでは塗料の種類や外壁材の種類、塗り替えのタイミングなど詳しくご説明いたします。
外壁材は主に、窯業系サイディング・金属系サイディング・樹脂系サイディング・木質系サイディング・モルタル外壁・ALC外壁・タイルの7種類が使用されています。 それぞれの特徴を説明したいと思います。
窯業系サイディングとは?
窯業系サイディングとは、セメントに繊維質を混合し板状にした外壁材です。
色やデザインが豊富で、耐火性・耐震性など機能性にも優れています。
最近では光触媒加工されたものも多数あり、寿命が長くなっています。
窯業系サイディングボードの寿命は30~40年ほどと言われています。
しかし、製造時に塗装された塗料により劣化のスピードが異なりますので、使用しているサイディングボードの種類・保護してある塗料の種類を把握することが大事です。
またサイディングボード自体に耐水性がないため保護している塗料が劣化すると雨水などでサイディングボード自体が痛みますので、10年ほどで一度点検することをおすすめします。
金属系サイディングとは?
金属系サイディングとは、ガルバリウム鋼板・亜鉛メッキ鋼板・アルミニウム合金塗装板・ステンレス鋼板などの金属を成形した外壁材です。
耐震性・防音性・防水性・断熱性があります。また軽量であることが特徴(モルタルの約1/10・窯業系サイディングの約1/4)であるため、既存の外壁に重ね貼りする『カバー工法』が可能です。
金属系サイディングの寿命は20~30年ほどと言われております。
サビが発生することがありますので、その際は点検する事をおすすめします。
樹脂系サイディングとは?
樹脂系サイディングとは、塩化ビニル樹脂を主原料とした外壁材です。
耐久性(凍害や塩害に強い)が高く、軽量(窯業系サイディングの約1/10)であるため耐震性に優れています。
また窯業系サイディングはボード自体は耐水性などの問題で塗装を施す必要がありますが、樹脂系サイディングはボード自体に耐水性があるため塗装の必要がないのも特徴です。
樹脂系サイディングの寿命は20~30年と言われています。
上記に記載してあるようにボード自体に耐久性があるため、定期的なメンテナンスがほとんど必要ありません。(目地にシーリング材を使用している場合はシーリングのメンテナンスは必要になります。)
木質系サイディングボードとは?
木質系サイディングボードとは、木材の表面を加工した外壁材です。
天然木を使用しているため、断熱性が高いのが特徴です。
窯業系サイディングボードや金属系サイディングボードにも木目調がデザインされてある外壁材はありますが、木質系サイディングほどのナチュラルさはでません。
また木自体に塗装を施すことによりお好みの色や風合いに出来ることも可能です。
木質系サイディングの寿命は15~30年と言われています。
その他のサイディングに比べ天然木を使用しているため、紫外線や雨水などの影響を受けやすくなっていますので5年おきに点検することをおすすめしています。
モルタル外壁とは?
モルタル外壁とは、砂と水とセメントを混合したモルタルを使用した外壁材です。
モルタルは不燃性の原料で作られているため耐火性が高く、サイディング壁と比較すると熱伝導率が低いため遮熱性が高くなっています。
モルタル外壁の寿命は約30年と言われています。
モルタルは防水性が低いため、保護している塗料の劣化(チョーキング現象)・クラックと呼ばれるひび割れが見られる場合は一度点検することをおすすめいたします。
ALC壁とは?
ALC外壁とはAutoclaved Lightweight aerated(高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリート)の頭文字をとって名付けられた名称です。
ACLの中には無数の気泡があるため軽量で、音の吸収も高く遮音性に優れています。また不燃材で作られているため耐火性も高いです。
ALC外壁の寿命は約60年と言われています。
ALC外壁はALCパネルを張り付けているため、つなぎ目にシーリング材が使用されています。このシーリング材が劣化すると雨水の侵入が懸念されますので、その際は点検することをおすすめいたします。
外壁タイルとは?
外壁タイルとは、粘土や石を約1,300度の高温で板状に焼き固めた外壁材です。
防水性・耐候性があり、傷が付きにくいのが特徴です。
外壁タイルの寿命は約40年と言われています。
タイルを貼り付ける際に使用するモルタルのひび割れ、つなぎ目のシーリング材の劣化が見られる場合は点検することをおすすめ致します。